BOOK&

小説、エッセイ、たまに哲学。マイペースに読み進めてます。

ジョルジュ・バタイユ「エロティシズム」

タイトルと表紙でちょっと引く方もいるかもしれませんね。。

 

中身はいたって真面目なので、気になったところ中心に備忘録として残します。

「呪われた部分」で説明されていた「蕩尽」というキーワードはそのままに、モノの代わりに性を主題にしている印象を受けました。

 

先に呪いの方を読んだ方が理解しやすいと思います。

 

 

エロティシズム (ちくま学芸文庫)

エロティシズム (ちくま学芸文庫)

 

 

 

<気になったところメモ>

 

◆性活動と死は、自然が、無数で尽きることのない存在たちとおこなう祝祭の強烈な瞬間にほかならない。

◆すべての存在の特性である存在への欲求に抗って自然が行う無際限の浪費という意味を性活動も死も持つのである。

⇒そう考えると、すべてポジティブに受け止められる気がする。浪費とは豊かさ。

 

◆サドの本質的な功績は、性の快楽の熱狂のなかに精神上の変則の役割を発見し、これをはっきり指摘したことにある。

◆禁止は、禁止している対象にエロティックな価値を与えた。

⇒AVのジャンルにそのまま表現されているような。

 

◆《動物性》あるいは性の横溢は、私たちの内部において、私たちが物に還元されないようにしているものである。

人間性》は、逆に労働の時間におけるその特有な面からすると、性の横溢を犠牲にして、私たちを物にしてしまう傾向を持つ。

⇒物に還元されないため、エロくあることが必要と言える。

 

 

◆人間というこの不連続な存在者は、不連続性のなかで執拗に生き続けようとしている。だが、死によって、少なくとも死を見つめることによって、不連続な存在者は連続性の体験へ引き戻されるのだ。

⇒「百年法」という小説のテーマと一致。

 

そして、〆のあたりで明かされる、エロティシズム>哲学

 ◆最高の哲学的な問いは、エロティシズムの頂点と一致する。

⇒その答えはエロティシズムの沈黙の中にあり、言葉では表現できないとのこと。

言葉で知りたい。feel it で終わる切なさ。