BOOK&

小説、エッセイ、たまに哲学。マイペースに読み進めてます。

武田百合子「富士日記」

f:id:jelly-in-the-merrygoround00:20180912230437j:plain

先日訪れた、清里にて

f:id:jelly-in-the-merrygoround00:20180912230913j:plain


さてさて、今日はこちらのエッセイ(?)をご紹介します。


富士日記〈下〉 (中公文庫)

富士日記〈下〉 (中公文庫)



武田百合子富士日記

ついに下巻を読み終わってしまった。
最後は切なくて泣いてしまった。

と同時にすぐにでも山に行きたくなった。

終わってしまう日常って何でこんなに切ないんだろう。


富士山麓の山小屋と東京を行ったり来たりの暮らし。山の鮮やかな四季、夫との会話、夢、家計簿など、日付ごとにまとめたもの。

とうの昔に過ぎ去った出来事なのに目の前で起こってるような現実感があって、飽きない。

昭和40年代だし、物価もちょっと違う世界なのにこの、今目の前で起こってる感覚。安室ちゃんの引退や今日誰かと交わした会話より圧倒的にある。

百合子さんが全然昭和の女じゃなくて、現代的なのも入りこんでしまった理由だと思う。

この表紙をがらっと変えたら、もっと売れると思う。

二重拠点生活、夫と娘との適度な距離感、丁寧な山暮らし、仲良し夫婦との家の行き来、SNSなし(時代的に)

お酒も飲むし、車も運転する。

ライフスタイル誌で見たことあるある設定。

全く嫌みのない、明るい人なので旅行記も読んでみたい。