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小説、エッセイ、たまに哲学。マイペースに読み進めてます。

ジョルジュ・バタイユ「呪われた部分」

呪われた部分 (ちくま学芸文庫)

呪われた部分 (ちくま学芸文庫)

タイトルがこわいけど、中身はまじめ。

思想家ってやっぱ反社会的な面を持ち合わせてて、それが役割なんだろうなという気持ちにもなった。

自分のムダ使いがとまらなくて、肯定してくれる気がして手に取ってみた。ちょっと方向性違った。
でも効率やミニマルな暮らしを追求しすぎるとつまらなくなる理由がわかったような。

有用性(何かの役に立つこと)は手段に過ぎない。人間の本来的な目的は、意味も利益もない自己実現を目指し、生命を蕩尽(ムダ使い)してくこと。

役に立つかとか見返りとか損とか考えずにあふれるエネルギーの流れに身を任せるということ。

地球全体のエネルギーの余剰が社会全体で富の余剰を生み出し、戦争や浪費につながっているという大胆な切り口でした。

ポトラッチという先住民の贈与制度やアステカの人身御供を読むとうなずける。