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小説、エッセイ、たまに哲学。マイペースに読み進めてます。

最相葉月「セラピスト」

 

セラピスト (新潮文庫 さ 53-7)

セラピスト (新潮文庫 さ 53-7)

 

 

箱庭療法を中心にセラピストとクライエントとの関係を探るものだった。

 

 箱庭療法

わかりやすいサイトさんを見つけたのでご参考までに。

hakoniwasalon.com

 

 

◆箱庭とはクライエント(治療を受けている人)が1人で作るものではなく、見守るカウンセラーがいて初めて、その相互作用によって作られるもの。

箱庭療法も対話でも誰にも指示されたり批判されない受容された環境のもとで初めてクライエントが自分の思いを自由に語っていける。次第に自分の感情や事実が明らかになっていく。

◆箱庭の変化はイメージの変化を表している。

 ①クライエントの内面の変化をセラピストが読み取れる。

 ②言語や意識が介在しなくても回復できる。

 

近代における発達障害

◆近代に入り、時代や産業の変化により「主体の確立」が求められるようになり、

 物相手⇒人相手になったことから病として表面化した。

 

第二次産業化>適応できない人たちを統合失調症としてはじき出した。

第三次産業化>不適応者を発達障害としてはじき出した。

 

【仕事】

昔の職人のように、人とのコミュニケーションがあまりうまくなくても自分の仕事に没頭していれば人生をまっとうできた人たちは数多くいた。

 

【家族】

それぞれの役割分担が明確で、とりたてて主体性を発揮する場面もなかった。

 

これすごくわかる。社会がサービス産業化するにつれて、関わらなければならない人やシチュエーションの幅が増えてくるよね。

人としての成長につながることもあれば、こうして苦しみをもたらすこともあるんだなと。

月並みだけど、自分にあった場所を見つけるということが大事なんかな。

社会自体は大きすぎて流れを逆流させることはできないわけだから。。