BOOK&

小説、エッセイ、たまに哲学。マイペースに読み進めてます。

森博嗣「フラッタ・リンツ・ライフ」

人は、力を持っている。

力に憧れている。

力が欲しい。

それが自由だと知っているからだ。

花束でどんな自由が得られるだろう。

 

自分の力を信じること。それが力の意味だ。

僕は飛べる。それが僕の力であり、自由なのだ。

そして飛び続けるために、僕は戦う。

 

シリーズものを途中から読むのって失礼な気もしながら

この一冊を。

 

上空の風の冷たさ、地上から見るより青みがかった空

パイロットしか味わえないしんとした静寂。

 

それらがすべて、「僕」の草薙水素(スイト)に対する愛の性質

に似ていた。静かで穏やか、それなのにいざというときには命を

投げ出せる。

 

昔々、シリーズ1作目の「スカイ・クロラ」を読んだときは、入り込めず

何も覚えてないのでもう一度読み直したい。

キルドレと取り巻く環境をもっと知りたいと思った。

 

冬の空気感にとっても合う話だった。