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tunamayoの日記

小説、エッセイ、経済書を中心に日々こつこつ。積読との戦い。

オスカー・ワイルド「ドリアン・グレイの肖像」

まじめな小説でした。19世紀の小説とは思えないフレッシュさ。

もちろん、取り巻く景色はロンドンの社交界とか阿片窟とかで古いのだけどその心はほぼ現代人と同じ。

 

美貌の青年、ドリアン・グレイがヘンリー卿という年上の大人に感化されてどんどん悪い人間になってゆく。

本人の美貌は40代になってもキープされていて、すべて肖像画の顔に悪行が現れるというファンタジーな設定。それ以外の心情はリアルでそのギャップがたまらぬ。

ハリーポッターの映画で動いてる肖像画あったけど、あんなイメージかな。

 

肖像画は彼自身の心の鏡と言え、屋敷に隠し持ちながらも時々見てしまう。肖像画に全部出るならどうでもいいやってならなくて、チェックしちゃうところがドリアンの人間らしさなのかなぁと思った。ヘンリー卿が同じ状況に置かれたら、物置とかに入れたきり忘れてそう。

 

 

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