tunamayoの日記

小説、エッセイ、経済書を中心に日々こつこつ。積読との戦い。

リチャード・パワーズ「幸福の遺伝子」

"彼女が幸せなのは遺伝子のせい?”

 

難民にも関わらず、どんな時でもポジティブで喜びにあふれたタッサ。

アメリカの大学で臨時講師として働くラッセルが目の当たりにする、

関わる人すべてに伝染していく幸せの驚異的なパワー。

 

ふとしたきっかけから、メディアは熱狂し、タッサの幸福ゲノムを巡って企業間の訴訟まで起こる。

 

物語をの語り手「私」がしばしば登場し、メタな視点で今後の方向について考えあぐねるという二重構造になっています。アメリカのポストモダン文学のひとつみたい。

 

文章が思いのほか読み進めにくい・・・・・。難解ではないけれど、一文ごとにひねりやウィットが効いていて、文字を追うのに時間がかかる。

 

結末がまさかな着地点で、しばらく放心してしまった。

タッサおそるべし。

  

 

幸福の遺伝子
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