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tunamayoの日記

小説、エッセイ、経済書を中心に日々こつこつ。積読との戦い。

綿矢りさ「しょうがの味は熱い」

小説

・でも愛と相性は別なのかもしれません。

・ほんとに合っている二人ならもっと、自然に、とてもスムーズに、結婚まで至るものなんだ。

 

いや、もうこれに尽きる小説だった。

2行目はお父さんの怒りコメントの一部なんだけどもう的を射すぎていて、うんうんと激しくうなずいた(心の中で)

 

20代半ばの同棲中のカップルがいて、性格も考え方もまるで違う。同じ屋根の下にいても全然違う星の住人みたいで、好きなもの同士が住んでいる甘いムードなし。

 

奈世という女の子が結婚したいという主張を絃にし始めたことから関係がほころび始める。

一方通行じゃんって思ってたら続編の「自然に、とてもスムーズに」というお話で絃の目線からも2人の日々が語られ、うーん、愛あるのでは.....?という気になってくる。

 

こういうカップルほんとにいそうだし、このかけらも自分の中に思い当たるものもあって自分ごと小説だった。奈世と絃のあいだにあるものは愛かもしれないけれど、なぜ幸せまっしぐらにならないのだろう。これが男女の仲の深淵なのか。。深い。

 

しょうがの味は熱い (文春文庫)
文藝春秋 (2015-06-05)
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