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tunamayoの日記

小説、エッセイ、経済書を中心に日々こつこつ。積読との戦い。

エリック・ワイナー「世界しあわせ紀行」

ヨーロッパの人たちは、けっこうクールな満足感で、

アジアは運命受け入れる系の懐の広さでゆったりした心持ち。

 

タイー幸せとは何も考えないこと

 

タイ人は起きたことをそのまま受け入れる。(中略)現世でうまくいかなくても、次の機会が必ずある。次もだめなら、またその次へと続いてゆく。ちょうど晴れの日の間に雨の日が点在するように、幸運な時期と不遇な時期は交互に訪れる。それが物事のことわりだ。このような世界観のもとでは、過ちは特に重視されないが、幸運(運命)は重視される。

 

というスタンスで暮らしている現地の人のインタビューや霊媒師に占ってもらうシーンが芸人ばりの自分ツッコミを挟みながらレポートされている。

 

こんな調子でオランダ、スイス、ブータンカタールアイスランドモルドバ、タイ、イギリス、インド、アメリカに筆者が滞在して現地の人目線に近づきながら実感としての幸せを見つけようと体を張った取材を。

 

意外なのは、幸せが国是のブータンで解は得られなかったこと、スイス人は満ち足りているけどわき立つような喜びではないことなど。

 

分厚いんだけど、文章のリズムに乗ってさらさら読める紀行文だった。

 

世界しあわせ紀行 (ハヤカワ・ノンフクション文庫)
エリック・ワイナー
早川書房
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