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tunamayoの日記

小説、エッセイ、経済書を中心に日々こつこつ。積読との戦い。

酒井順子「ズルい言葉」

エッセイ
「負け犬の遠吠え」がベストセラーになったころ、あんまり流行ってるので手に取らなかった記憶。それからもエッセイ本が気になりつつスルーして早10年。
 
 
今では書いてあることの内容もうんうんうなずく勢いでわかる年になって、すごく近しい距離感で読めた。
たぶん学生のときに読んでもいまいちぴんと来なかったと思う。
 
さてさて本題で、ズルい言葉っていうのは、きつめのメッセージも相手にやわらかい印象で届くがゆえに曖昧で責任逃れの余白もたっぷりある言葉。
 
なんとなく、とかいいようにしてくださいとか。
 
いちばん現代的なニュアンスを感じたのが⇒
食材に対する「してあげる」という使い方
 
人は羊や鶏や魚を殺してその肉を食べ、はたまた葉っぱや果実や根っこを刈り取って食べています。が、「してあげる」という言葉は、人間が食べていくことの根底に存在するエゴを覆い隠してしまいます。本当はかなり無茶なことをして私達は食用を満たしているのに、「してあげる」というと、まるで善行でも積んでいるような感じに。
 
 
 
 
ズルい言葉
ズルい言葉
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酒井 順子
角川春樹事務所
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