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tunamayoの日記

小説、エッセイ、経済書を中心に日々こつこつ。積読との戦い。

江國香織「はだかんぼうたち」

小説
ノーマルな恋愛軌道から離れて上空を旋回している系。
 
35歳の歯科医、桃子はクールで分別のある大人の女性、のはずがなぜか長年付き合ったまともな恋人と別れ、9歳年下の鯖崎とのデートを繰り返す。のらりくらりとした鯖崎は、桃子の高校時代からの親友かつ主婦の響子に興味を抱き接近する。
 
出てくる人みな少し宙に浮いてるような現実感がほんの少しない人ばかり。
 
鯖崎の魅力が文章ごしにはわからなかったけど、きっと目の前にいたら優しい言葉と揺れる心ごと抱きしめてくれる男らしさにくらっとくるのだろうか。
 
桃子の家庭環境がこれらの事態のスタート地点って気がする、実は。母親の影響を受けない人はいないものね。
 
p.7「十一月」
 
鯖崎が桃を変えたのだった。鯖崎に出会ってようやく、桃は自分がどういう人間なのかわかった。それは少女時代の人格でもあるので、わかったではなく思いだしたというべきかもしれなかったが。
そして、だから石羽と別れたことについて、鯖崎だけは驚かないだろうと思っていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
はだかんぼうたち (角川文庫)
江國 香織
KADOKAWA/角川書店 (2016-01-23)
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