BOOK&

小説、エッセイ、たまに哲学。マイペースに読み進めてます。

2017-12-07から1日間の記事一覧

森沢明夫「エミリの小さな包丁」

やっぱり森沢さんの描く海のある景色がたまらなく好き。 房総の潮風の香りがする夏休みやリンと鳴る縁側の風鈴。 子どもの頃の夏休みと違うのは、都会から逃げてきたということ。 おじいちゃんの作る料理を口にするたび、エミリの内側が穏やかになっていくの…

柴田元幸「短篇集」

雑誌「モンキービジネス」のために書き下ろしてもらった短篇だそうです。 雨の日に家でゆっくりページをめくるのが クラフト・エヴィング商會「誰もが何か隠しごとを持っている。私と私の猿以外は」がツボだった。 monkey=mon(my) key 猿だけが答えを知って…

柚木麻子「王妃の帰還」

女子高のグループ間派閥ってこんなに厳しいのかな。 中2とは思えない政治力。 ヒエラルキーや所属する仲良しグループによって合う相手が決まるんじゃなくて 結局、気が合う人が友達っていう原点回帰がよかった。 「帰還」という意味合いが180度変わっていく…

カズオ・イシグロ「忘れられた巨人」

前提となるイギリスの歴史知識があったらいいな、じゃなくてマストだと思った。 これは物語を楽しむファンタジーではなくて、イギリスの今後について社会的な投げかけを読み取る、という本だった。 この作品がテーマ本の読書会に行ってきてそう思いました。 …

森博嗣「フラッタ・リンツ・ライフ」

人は、力を持っている。 力に憧れている。 力が欲しい。 それが自由だと知っているからだ。 花束でどんな自由が得られるだろう。 自分の力を信じること。それが力の意味だ。 僕は飛べる。それが僕の力であり、自由なのだ。 そして飛び続けるために、僕は戦う…