BOOK&

小説、エッセイ、たまに哲学。マイペースに読み進めてます。

2016-10-09から1日間の記事一覧

原田マハ「ジヴェルニーの食卓」

印象派の画家にまつわる掌編小説を集めたもの。 マハさんの描く世界は優しくて、冬の晴れた日にそっと降る雪みたい。 ハッピー!って終わりはどれもないけど、幸せの引き出しが自分の中で増えてると思えるお話ばかり。 とくにマティスとピカソの刺激的な交流…

伊坂幸太郎「砂漠」

砂漠ってひとことで言うと、「社会」のことだった。 学生時代をオアシスとして思い出すなかれっていう 大学の卒業式の学長のあいさつにもあるよう、 これから出ていく世界のこと(学生目線で!) 仙台の大学生4人の、平凡と見せかけて全然平凡でない 学生生…

夏目漱石「明暗」

津田とお延は一見して仲むつまじい新婚夫婦。 の陰にちらつく、津田の昔の恋人の存在(清子)。 常に逆上ぎみの妹、お秀や勤め先の上司の奥さまである吉川夫人。 お延だけが清子のことを知らず、悪意ある吹聴で不信感を募らせていく。 いちばん黒幕っぽいの…

夏目漱石「彼岸過迄」

タイトルの由来が力の抜けるものだった件。 「元日から始めて、彼岸過迄書く予定だから単にそう名づけたまでに過ぎない実は空しい標題である」 うーん、後期三部作「彼岸過迄」「行人」「こころ」の入り口として手に 取ってみたけど、「三四郎」と同じく印象…

夏目漱石「それから」

文庫カバー裏の引用↓ 長井代助は三十にもなって定職も持たず、父からの援助で毎日をぶらぶらと暮している。実生活に根を持たない思索家の代助は、かつて愛しながらも義侠心から友人平岡に譲った平岡の妻三千代との再開により、妙な運命に巻き込まれていく・・・…

夏目漱石「三四郎」

これといって感想のない「三四郎」。。 「迷える羊」(ストレイ・シープ)という言葉を残して ほぼ印象消えた。 角川文庫の和柄の赤い模様にぐっときて。 大学に入ったばかりで熊本から上京してきた三四郎を ミステリアスな美禰子、与次郎、野々宮、広田先生…

夏目漱石「こころ」

読みやすくて、そのことにいちばん驚いた。 後期三部作「彼岸過迄」「行人」「こころ」と順に読んでいったところ、 断トツの入りやすさ。移動のおともによい感じ。 先生とKと奥さんの三角関係の話だと思っていた。 そして先生とKには何か特別な結びつきがあ…