BOOK&

小説、エッセイ、たまに哲学。マイペースに読み進めてます。

近況

f:id:jelly-in-the-merrygoround00:20180720092830j:plain

こんにちは。

今月から社会復帰して、ようやく働く感覚を思い出してきた。3ヶ月のニート生活は長すぎた。

ホリエモンの多動力やできる人のメール術などビジネス書に加え(プライムリーディングで無料でした)、ニーチェなども精力的に読み進めてます。

読む本を選んで、知ったことは文章や行動としてアウトプットしたい!

実際のところはめっちゃバテてて、目覚ましアラームが聞こえない(+o+)

買いものはなるべくzozoや通りがかったセールで済ませ、小型家電や本屋さんになさそうな本はアマゾンで注文し省エネを図る。体力がないーーー。

Kindleもまた使い始めました。通勤中のページめくりが大変楽です。充電いるのだけが問題かな。

落合陽一「デジタルネイチャー」

デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂

デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂

知的好奇心をくすぐる書でした。最前線に携わってる方って基本AIに対してめちゃポジティブ。仕事奪われる側じゃないっていうのもあるんだろうな。

ツイッターにはご子息のかわいい写真がアップされてたり、アンチへのひねりのあるコメントとか、人間らしさが感じられて、本から受けた印象とのギャップが意外だった。

落合さんが描く未来の働き方は、AI+BI型とAI+VC型に二極化するもの。BIはベーシックインカム、VCはベンチャーキャピタルの略。

前者のタイプは、機械の指示に従ってタスクに従事し、働く人の間で賃金差が出ない。生活に必要なお金はもらえる。後者はフレームの外でイノベーションを起こす。

あと、AIの本質のひとつに、教育などで人を同じ型に押し込めなくても、違うまま全体管理や個別最適が図れるようになると指摘。これすごくよいと思った。

ジョルジュ・バタイユ「呪われた部分」

呪われた部分 (ちくま学芸文庫)

呪われた部分 (ちくま学芸文庫)

タイトルがこわいけど、中身はまじめ。

思想家ってやっぱ反社会的な面を持ち合わせてて、それが役割なんだろうなという気持ちにもなった。

自分のムダ使いがとまらなくて、肯定してくれる気がして手に取ってみた。ちょっと方向性違った。
でも効率やミニマルな暮らしを追求しすぎるとつまらなくなる理由がわかったような。

有用性(何かの役に立つこと)は手段に過ぎない。人間の本来的な目的は、意味も利益もない自己実現を目指し、生命を蕩尽(ムダ使い)してくこと。

役に立つかとか見返りとか損とか考えずにあふれるエネルギーの流れに身を任せるということ。

地球全体のエネルギーの余剰が社会全体で富の余剰を生み出し、戦争や浪費につながっているという大胆な切り口でした。

ポトラッチという先住民の贈与制度やアステカの人身御供を読むとうなずける。

最相葉月「セラピスト」

 

セラピスト (新潮文庫 さ 53-7)

セラピスト (新潮文庫 さ 53-7)

 

 

箱庭療法を中心にセラピストとクライエントとの関係を探るものだった。

 

 箱庭療法

わかりやすいサイトさんを見つけたのでご参考までに。

hakoniwasalon.com

 

続きを読む

千早茜「西洋菓子店プティ・フール」

 

西洋菓子店プティ・フール

西洋菓子店プティ・フール

 

 

極上の恋愛小説。

ラテを飲んでいて、カップの底に残っていた砂糖を最後にざらりと感じる。

そんな凝縮された甘さが待っている。

初めての作家さんでした。文章艶めきながらも飽きない文体。

おじいちゃんの営む洋菓子店をストイックに手伝う女の子のストーリー。

男の子の恋模様は淡くて優しくて、キュンにいたらず。草食系?

おじいちゃんはグッジョブ。

 

スイーツ小説の王道手法で、短篇の題名がスイーツで登場人物の心情が重ね合わされる。短篇ごとに目線が変わるので、菓子店をめぐる物語が立体的に浮かび上がってくる。

 

スイーツ系といえば、ぱっと思い浮かぶのはこのへんですかね。

続きを読む

山田ズーニー「『働きたくない』というあなたへ」

 

 

 

表紙の絵のゆるさに惹かれた。

そして何よりタイトルに呼びかけられた。

何を隠そう、わたしは絶賛仕事探し中である。

 

ほぼ日サイトに連載されていたみたい。

読者からのお便りの本気度が高くて、ふだん道ですれ違ってる人たちもこんなこと思ってるんかもって、共感範囲を広げてひとり胸を熱くした。

人には「行く場所」と「帰る場所」が必要

すごくわかる。求職中の身の上には、ちょっとの用事で外に出るのも嬉しい。

仕事は社会と結んでくれる「へその緒」

働くとダイレクトに社会とつながれる。

専業主婦は夫を通じて社会とつながる(後方支援で間接的につながる)

いきやすい関係-息しやすい/生きやすい

白か黒じゃなく、グレーゾーンの関係を持つ。

一定の距離は保ったまま、ほどよく関心を払いあう人の数を増やす。

 

人とは本音を打ち明けあって仲よくしなくちゃと思っていて、そうできない人とは関わらないというスタンスだったけど、真ん中があっていいんだ。ほっとした。

あいさつやちょっとした世間話を自分からしていこう。

 

西研「集中講義 これが哲学!」

これまでいろんな入門書に手をつけてきたけど、この本が最もシンプルで要を得ていると感じた。

哲学とは世界像と人間について考える学問、という。

近代以降の流動的な社会では価値や規範が激しく変動するため、自分の世界像も不安定となり、納得して生きていくため物語の再構成が必要とされた。

だから自身の役割や価値観が揺らがない人にとって、哲学は必要ではない。

 

集中講義 これが哲学!---いまを生き抜く思考のレッスン (河出文庫)

集中講義 これが哲学!---いまを生き抜く思考のレッスン (河出文庫)

 

 

続きを読む