tunamayoの日記

小説、エッセイ、経済書を中心に日々こつこつ。積読との戦い。

紅葉狩り

ふとフォルダを見返していたら去年の紅葉の写真を見つけた。

11月中旬 の奥多摩

 

JP中央線の御嶽駅で降りて、川沿いに沢井駅まで向かってウォーキング

 

それにしても一年早すぎる。

 

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イチョウの金色も美しかった。

 

 

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森沢明夫「エミリの小さな包丁」

やっぱり森沢さんの描く海のある景色がたまらなく好き。

 

房総の潮風の香りがする夏休みやリンと鳴る縁側の風鈴。

子どもの頃の夏休みと違うのは、都会から逃げてきたということ。

 

おじいちゃんの作る料理を口にするたび、エミリの内側が穏やかになっていくのがわかって、こっちもほっこり。不器用でも恥をかいてもいいよ、って言ってくれてるような森沢さんの世界がとにかく好きです。

 

出てくる地名の龍浦って勝浦が舞台なのかな?

 

エミリの小さな包丁
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柴田元幸「短篇集」

雑誌「モンキービジネス」のために書き下ろしてもらった短篇だそうです。

雨の日に家でゆっくりページをめくるのが

 

クラフト・エヴィング商會「誰もが何か隠しごとを持っている。私と私の猿以外は」がツボだった。

 

monkey=mon(my) key 猿だけが答えを知っている

 

箱の中にまた箱・・・と1ページずつお話が続く。

写真を眺めながら添えられた言葉遊びの文字を追うのもたまにはいい。

 

ほかの作品については、わりと前衛的だったり、文体が好きでなかったりで

ついていけず。

 

短篇集
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柚木麻子「王妃の帰還」

女子高のグループ間派閥ってこんなに厳しいのかな。

中2とは思えない政治力。 

 

ヒエラルキーや所属する仲良しグループによって合う相手が決まるんじゃなくて

結局、気が合う人が友達っていう原点回帰がよかった。

 

「帰還」という意味合いが180度変わっていく瞬間がすっきりした。

 

女の子っていいなぁ。

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カズオ・イシグロ「忘れられた巨人」

前提となるイギリスの歴史知識があったらいいな、じゃなくてマストだと思った。

これは物語を楽しむファンタジーではなくて、イギリスの今後について社会的な投げかけを読み取る、という姿勢で向き合えば理解しやすかった(←後で気づいた)

 

あとがきを先に読むべしでした。

 

この作品がテーマ本の読書会に行ってきて、そう思えた。

アーサー王伝説や民族間の対立やケルト文化etc

 

当日になっても半分も読み進めていなくて、会場に向かう電車の中で

必死に読んでいた。後半からようやく展開に勢いがついてのってきた。

それまでは淡々とイングランドの風景や不気味な描写が続いて、ゴールが見えなかった。

 

 

※以下、ネタバレ含みます。

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森博嗣「フラッタ・リンツ・ライフ」

人は、力を持っている。

力に憧れている。

力が欲しい。

それが自由だと知っているからだ。

花束でどんな自由が得られるだろう。

 

自分の力を信じること。それが力の意味だ。

僕は飛べる。それが僕の力であり、自由なのだ。

そして飛び続けるために、僕は戦う。

 

シリーズものを途中から読むのって失礼な気もしながら

この一冊を。

 

上空の風の冷たさ、地上から見るより青みがかった空

パイロットしか味わえないしんとした静寂。

 

それらがすべて、「僕」の草薙水素(スイト)に対する愛の性質

に似ていた。静かで穏やか、それなのにいざというときには命を

投げ出せる。

 

昔々、シリーズ1作目の「スカイ・クロラ」を読んだときは、入り込めず

何も覚えてないのでもう一度読み直したい。

キルドレと取り巻く環境をもっと知りたいと思った。

 

冬の空気感にとっても合う話だった。

ジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」

 

ハードSFの巨星が一世を風靡した歴史的傑作。星雲賞受賞。

月面調査隊が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。すぐさま地球の研究室で綿密な調査が行なわれた結果、驚くべき事実が明らかになった。死体はどの月面基地の所属でもなく、世界のいかなる人間でもない。ほとんど現代人と同じ生物であるにもかかわらず、5万年以上も前に死んでいたのだ。謎は謎を呼び、一つの疑問が解決すると、何倍もの疑問が生まれてくる。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見されたが……。

 

 

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 これがハードSFなるものかと理解。wikiで調べたところ、もともとハードSFありきのようです。天文学・物理学など論理的な知識の裏付けに基づいて展開していくもの。

ソフトSFはエンタメ寄りの「ドリームバスター」とか?

 

宇宙を旅するでもなく、ハント博士とダンチェッカー(生物学者)を始めとする各界の学者たちの議論と報告で人類の起源を解き明かす。頭使った。。糖分欲しくなる系文学。

 

木星の衛星ガニメデと月の死体、人類の進化のミッシングリンクの3つがすっとつながったとき、幕引き。1回目で理解できなかったのでもういっかい要所をじっくり読み直した。SFほとんど読んだことないので、昔の本ながら新鮮でした。

 

梟書茶房さんにてタイトル・作者などわからないシークレットブックで買ったのですが出会えてよかったです。自分からは手に取らなかったと思う。